『河合隼雄自伝 ー未来への記憶ー』が新潮文庫より復刊されることになりました。
(6月1日発刊、Amazonでは5月28日~)
これは、岩波新書から上下巻で刊行された『未来への記憶―自伝の試み』を改題したもので、
「未来への記憶のつづき」(『私が語り伝えたかったこと』河出書房新社所収)が増補されています。
伝記というと、なんとなく「偉い人の立派な話」とか、「苦労しながらも成功する話」とか・・・
いずれにせよ、何かよくできたお話というぼんやりとしたイメージがありますが、
この「自伝」は、そうした「よくできた」ものというよりむしろ、
子ども時代、寝る前にきいたおはなし、といったような印象を受けます。