第4回 河合隼雄物語賞
〈選考委員〉上橋菜穂子 小川洋子 宮部みゆき (五十音順)
□授賞作品□
『悪声』 (2015年6月 文藝春秋)
いしいしんじ
□著者略歴□
1966年、大阪府大阪市生まれ。京都大学文学部仏文科卒業。現在京都市在住。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治賞文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞を受賞。他の著書に『ポーの話』『みずうみ』『四とそれ以上の国』『その場小説』『京都ごはん日記』(1.2)『港、モンテビデオ』『よはひ』などがある。
□授賞理由□
人間にとらわれずコケや水、無機物など言葉を持たないものも含めた全象が発する声を一人の書き手が聴きとり、生みだしたかのような物語である。
■いしいさんの受賞コメント■
たいへん光栄な賞を頂いて、うれしいです。河合隼雄さんの著作は、中学の頃から愛読しており、また現在は京都にいることもありご縁を感じております。これからも自分らしい物語を作っていきたいと思います。
※正式な受賞の言葉や選評は「考える人」2015年夏号(7月4日発売)誌上で発表されました。