すっかり更新が遅くなりましたが、昨年10月に文庫版で復刊された、
『声の力―歌・語り・子ども』
(河合隼雄・阪田寛夫・谷川俊太郎・池田直樹;岩波現代新書)
のご紹介です。
今、世界はCOVID-19の感染拡大の最中にあり、
さまざまに錯綜する声――切実で悲痛な声、 怒りの声、はげましの声、感謝の声などなど――
が巷に飛び交っています。
また、「3つの密を避ける」ことの必要性から、
私たちは他者との間に物理的な距離をとらなくてはならず、
その疎外感に、寂しさや不安、心細さも実感しているかもしれません。
そんななか、“声”の、人と人とを結びつける“力”について、あらためて考えさせられる一冊です。