東京で6月23日(土)に開催された日本ユング心理学会第7回大会のプレコングレスにおいて、
河合俊雄代表理事が、詩人の谷川俊太郎さんに公開インタビューしました。
谷川俊太郎さんに、代表理事がインタビューするのは、実は3回目です。
河合隼雄財団主催で、京都で2015年秋に開かれた
東京でも開いてほしい!という、多くの要望にお応えして、
昨年に、学習院大学との共催で
「谷川俊太郎さんが語る河合隼雄 仕事仲間・あそび友達」が開催されました。
それには定員の600人をはるかに上回る申し込みがあり、
また内容的にも非常に興味深いものになりました。
今年の日本ユング心理学会の大会は、河合隼雄生誕90年を記念して行われ、
しかもまさに誕生日がプレコングレスに当たるというなか、
やはりもう一度、谷川俊太郎さんにお願いしよう、ということになりました。
残念ながら学会として大きな会場が確保できず、
連合会館の300人の会場は、ほぼ学会員で満席となってしまい、
あまり一般の方に参加してもらうことができず、大変申し訳ございませんでした。
「谷川俊太郎さんが語る河合隼雄先生-子どもってどんなんだろう」と題されたプレコングレスで、
谷川俊太郎さんは朗読を交えつつ、河合隼雄の思い出、
自分の詩作にどのような影響を受けたかを語りました。
谷川俊太郎さんの朗読はいつもすばらしく、心に染み渡るのですが、
今回は特に、絵本の朗読が圧巻でした。
『もこもこもこ』、『んぐまーま』を読んでいただいたのですが、
特に、謎のような絵に何のことばかわからないことばをつけた『うぐまーま』では、
谷川さんが読んでいると、その絵の感じが見事に伝わってきました。
やはり詩とは、黙読するものではなくて、パフォーマンスなのでしょうか。
休憩後の後半には、フロアからのリクエストにも応えつつ、
いくつかの詩の朗読を披露していただきましたが、
この機会にまた谷川俊太郎さんの詩を読んでみたい!という気持ちになる会でした。