ゴールデンウィークも終わり、という方も多いでしょうか。
また日常が始まっていきますね。

さて先日、代表理事のところに斉藤祝子さんが訪ねてくださいました。

 

斉藤さんは日本とドイツで文化史、地理、人類学を学び、

ベルリン芸術大学で修士課程を修了された作家さんですが、

現在、京都のギャラリー白川において、斉藤祝子展-武満徹へのオマージュ が開催中ということで

京都にいらしていたのだそうです。

 

http://www.galleryshirakawa.com/blog/?p=410

斉藤祝子さん

 

 

その後、ベルリンを拠点に精力的に活動をされていましたが、
1997年のトロントでの個展の際に、武満徹のトロントでの活動を知り、
水にかかわる一連の曲をテーマにした作品を制作されるようになったそうです。

 

斉藤さんがなぜ訪ねてくださったかというと、

河合隼雄とも親交が深かったユング派のウォルフガング・ギーゲリッヒ(Wolfgang Giegerich)の

論集(河合俊雄監訳・編集、日本評論社)の装丁を手がけてくださったご縁でした。

魂と歴史性

 

さて、武満徹といえば、河合隼雄とも深いご縁のある方です。
武光さんが箱庭をつくり、対話をおこなった様子は

『河合隼雄全対話8』(第三文明社)と
『あなたが子どもだったころーこころの原風景』(講談社プラスアルファ文庫)に収録されています。

http://www.daisanbunmei.co.jp/books/book.php?no=03217

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062560948

 

 河合隼雄全対話8 あなたが子どもだったころ

 

河合隼雄は自身もフルートを吹いていましたが、音楽にも関心が深く、

音楽を通路に対話をしていくこともありましたが、こうして箱庭を通じて

いろいろな専門家・芸術家の方とも対話を深めていきました。

その入り口によって、相手の方のいつもとは違う姿が見えるところもおもしろいところです。

 

めぐりめぐって、斉藤さんが京都を訪れてくださったご縁の必然性と不思議さと。

斉藤さんの展覧会は、5月22日までギャラリー白川で開催中です。