8月30日に佐渡裕さんへのインタビューイベントを開催いたします。

https://www.kawaihayao.jp/ja/event/event-1130.html

ポスター案5

 

今回はそれにまつわるお話です。

アルソ出版から刊行の専門誌『ザ・フルート』の中にアンサンブル・ハヤオという対談のコーナーがありました。

the flute

 

この中に掲載された、佐渡裕さんと河合隼雄の連続対談、今読み返してみるとなかなかおもしろいのです。

 

 

対談は、佐渡さんが演奏する喜びについて語る内容で、

中学に入ったらサッカー部に入りたかったにもかかわらず

お母さんがフルートを家に買って準備してあって、

まんまと吹奏楽をやることになった・・・と語られていくのですが、

河合隼雄のセリフだけを抜き出していってみると・・・

 

河合 ええ、ええ。

河合 ええ、ええ。

河合 ははは(笑)。

河合 うーん。

河合 ああ、なるほど。

河合 そうそう、そう。

河合 しかし、その小学校の授業やられるの見たいですねえ、ぼくは授業に関心がありますんでね。

河合 ええ、ええ。

河合 そうですねえ。

河合 ああ、ああ。

河合 そう、そう。

河合 ほおお。

河合 ええ。

河合 ええーっ?

河合 ああ、そうでしょうねえ。

 

これは、意図的に抜き出しているのではありません。

対談の最初と最後に、河合隼雄は少しだけ自分の意見を語るのですが、

中盤の語りはほとんど佐渡さん。

これは「対談」記事としてなり立っているのだろうか・・・、と思うほどなのですが、

案外、河合隼雄の対談の記事ってこういうものも多いのですよね。

こうなったらもう、佐渡さんが一人で語ったことにしておいたらいいようなものの、

きちんと相づちが書き起こしてあるのが逆にすごい!!

 

 

ちなみにこの次の回の連載も

河合 ああ。

河合 ええ、ええ。

河合 ええ、それもそうなんです。

河合 うん、うん。

・・・この辺でやめておきましょう。

 

8月の佐渡さんへのインタビューは、京都市の北に位置する国際会館にて開催されます。

河合隼雄は山からやってきて、うんうん、と聞いてくれるかもしれません。