河合隼雄が生前行った公演、インタビュー、
エッセイなどのなかから選りすぐりのものが一冊の本になりました。
河合隼雄は、膨大な数の公演やインタビューの中で、
何を語り、何を伝えようとしていたのでしょうか。
たとえば、生涯学習について語るインタビューのなかで、
河合隼雄は何歳からでも、何かをはじめられると述べると共に、
「先生」をもつことを勧めています。
何事もひとりではなかなかできない、
進歩したことをきちんとみて、認めてくれる「先生」の存在はとても大きい
というのです。
特別に何かしてくれるわけでなくとも、
先生、先輩、仲間がいてくれるからこそ、
私たちは日々、何かを続けていけるのかも知れません。
私たちが豊かなこころをもって生きようとするとき、
何が大事なのだろう?
そんなことを考えさせてくれる言葉がたくさんつまった本となっています。
誰かと、気になるポイントを語り合ってみるのも楽しいかもしれないですね。