NPO法人東京自由大学 【人類の知の遺産】
今年度第1回の講座として、当財団代表理事河合俊雄が
「河合隼雄の心理療法と日本人のこころ」と題した講演を行いました。
神田の小さな会場は聴衆でいっぱいになり、
東京自由大学・鎌田東二理事長のホラ貝で講座は始まりました。
河合隼雄はいかにしてユング心理学に出会ったのか
そこにみられる偶然と必然、合理的精神と非合理的なこころの交差…
河合隼雄の思想が得た深い共感とその共有の難しさ
講演でみせる自由な遊びと寄り道
それを支える堅牢な論理構造…
鎌田理事長は河合隼雄の本の目次は東大寺の伽藍のようだと評します。
いくら道を外れても、戻ってこられるしっかりとした構造、場所がある。
それが万人にわかりやすい言葉でありながら
河合隼雄の著作が未だに強い支持を得ている理由なのかもしれません。
京大時代のおかしな先生や河合隼雄が子どもだった時代の話など
河合隼雄の思想から日常まで話は多岐に及び、
河合隼雄の精神を忠実に継承した(?)
笑いも耐えない講演となりました。