当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。
当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。
1993年に朝日新聞社より単行本として刊行され、その後1996年に朝日文芸文庫より、
養老孟司さんの巻末エッセイが加わって文庫本化された『中年クライシス』。
以来、およそ四半世紀を経て、『中年危機』とタイトルを改めて、朝日文庫より
このたび発刊されました。
7月19日は河合隼雄の命日です。
このところたいへんな長雨続きでしたが、雨男と呼ばれた河合隼雄の命日は、
逆に雨は止み、ひさしぶりに重い雲の隙間から晴れ間が覗くことあるような日となりました。
とはいえ、この降り続く未曾有の大雨のために、
各地での豪雨災害に遭われた皆様にはお見舞い申し上げます。
一日も早く平穏な日常が取り戻せますことを心よりお祈り申し上げます。
先日の第八回河合隼雄物語賞・学芸賞授賞式で、
物語賞が該当作品なし、という結果から、
代表理事より、なぜ河合隼雄文学賞ではなく、
河合隼雄物語賞なのか、という話がありました。
心理療法の中で河合隼雄が大切にしていた物語の「癒す力」。
あるいは、物語の「つなぐ力」。
行ったこともない西洋の物語を読んで、
あるいは現実にはあり得ないファンタジー作品を読んで、
触れることのできない世界に生き生きと触れた子ども時代を、
河合隼雄はさまざまなところで回想していました。
このコロナ禍の中で、
行き来の制限のために遠く会えなくなってしまった大切な人。
ソーシャルディスタンスを守るために
触れたりそっと寄り添うことができなくなった日常場面。
そんな断絶した日常のなかで、
誰かの創作した物語のみならず、
私たちひとりひとりが語る物語の癒す力、
つなぐ力について、あらためて考える機会となり、
またこれまでとは異なる、私たちの時代の物語とは何か?
という大きな物語も動き出す時なのかもしれません。
多くの人と直接会って対話をし続け、
多くの人々とおしゃべりをするのが大好きであった河合隼雄の姿も思い出しますが、
静かに目をつぶって、一人、深く、
さまざまな物語に耳を傾け続けた河合隼雄の姿もまた思い出されます。
※特定非営利活動法人 文化創造 および それに付随する河合隼雄公式サイトはこちらのサイトに統合・移転いたしました。