当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。
当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。
すっかり更新が遅くなりましたが、昨年10月に文庫版で復刊された、
『声の力―歌・語り・子ども』
(河合隼雄・阪田寛夫・谷川俊太郎・池田直樹;岩波現代新書)
のご紹介です。
今、世界はCOVID-19の感染拡大の最中にあり、
さまざまに錯綜する声――切実で悲痛な声、 怒りの声、はげましの声、感謝の声などなど――
が巷に飛び交っています。
また、「3つの密を避ける」ことの必要性から、
私たちは他者との間に物理的な距離をとらなくてはならず、
その疎外感に、寂しさや不安、心細さも実感しているかもしれません。
そんななか、“声”の、人と人とを結びつける“力”について、あらためて考えさせられる一冊です。
第7回 河合隼雄学芸賞
〈選考委員〉岩宮恵子 中沢新一 山極寿一 鷲田清一(五十音順)
□授賞作□
『土 地球最後のナゾ─100億人を養う土壌を求めて』
2018年8月 光文社刊
藤井 一至 (ふじい かずみち)
□著者略歴□
土の研究者。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。1981年富山県生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学研究員、日本学術振興会特別研究員を経て、現職。カナダ極北の永久凍土からインドネシアの熱帯雨林までスコップ片手に世界各地、日本の津々浦々を飛び回り、土の成り立ちと持続的な利用方法を研究している。第1回日本生態学会奨励賞(鈴木賞)、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞受賞。著書に『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』(山と溪谷社)など。
□授賞理由□
地球を構成する12種類の土を求めて、あらゆる地域でそれを体で確かめ、これをもとに現代の環境問題や食糧問題、人口問題を含めた地球課題を闊達な筆致で論じ、新しい視点を提供する一冊。
□受賞のことば□
このたびは、身に余る賞を頂きありがとうございます。河合先生の研究しておられた文化(カルチャー)の語源は地を耕すことにある、と聞いており、そこにご縁を感じております。
※正式な受賞の言葉や選評は「新潮」8月号(7月5日発売)誌上で発表されました。
第7回河合隼雄物語賞
〈選考委員〉上橋菜穂子 小川洋子 後藤正治 中島京子 (五十音順)
□授賞作□
『ののはな通信』
2018年5月KADOKAWA刊
三浦 しをん(みうら しをん)
□著者略歴□
1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に〇(まる)』でデビュー。以後、『月魚』『ロマンス小説の七日間』『秘密の花園』などの小説を発表。『悶絶スパイラル』『あやつられ文楽鑑賞』『本屋さんで待ちあわせ』など、エッセイ集も注目を集める。
06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を、12年『舟を編む』で本屋大賞を、15年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を、19年『ののはな通信』で島清恋愛文学賞を受賞。ほかの小説として、『むかしのはなし』『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』『天国旅行』『木暮荘物語』『政と源』『愛なき世界』などがある。
□授賞理由□
思春期にはじまる二人の女性の二十数年にわたる関係を、書簡体によって見事に物語へ昇華させた作品である。
□受賞のことば□
突然のことに驚いておりますが、このような賞を頂けて大変光栄です。
本当にどうもありがとうございます。
※正式な受賞の言葉や選評は「新潮」8月号(7月5日発売)誌上で発表されました。
今日も全国的に雨でしたが、7月19日は河合隼雄の命日です。
早いもので十三回忌を迎えることになりました。
先日の河合隼雄物語賞・学芸賞の授賞式には、
高山寺執事長の田村裕行さんが出席していただいていました。
※特定非営利活動法人 文化創造 および それに付随する河合隼雄公式サイトはこちらのサイトに統合・移転いたしました。