当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。
当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。
第6回 河合隼雄学芸賞
〈選考委員〉岩宮恵子 中沢新一 山極寿一 鷲田清一(五十音順)
□授賞作□
『ケルト再生の思想―ハロウィンからの生命循環』
2017年10月 筑摩書房刊
鶴岡 真弓(つるおか まゆみ)
□著者略歴□
1952年生まれ。早稲田大学大学院修了。ダブリン大学トリニティ・カレッジに留学。立命館大学教授を経て、現在、多摩美術大学教授、芸術人類学研究所・所長。ケルト芸術・表象研究・芸術文明史。著書に、『ケルト 再生の思想──ハロウィンからの生命循環』(ちくま新書)、『ケルト/装飾的思考』『ケルト美術』(ちくま学芸文庫)、『装飾の神話学』(河出書房新社)、『装飾する魂』(平凡社)、『阿修羅のジュエリー』(イースト・プレス)、『すぐわかるヨーロッパの装飾文様』(東京美術)、『ケルトの想像力──歴史・神話・芸術』(青土社)、訳書に、シャーキー『ミステリアス・ケルト──薄明のヨーロッパ』(鶴岡訳・平凡社)、ミーハン『ケルズの書』(鶴岡訳・岩波書店)など多数ある。映画『地球交響曲第一番』ではアイルランドの歌姫エンヤと共演。
□授賞理由□
ケルトの季節の祭りを通して死と再生のこころの古層を明らかにし、人間のこころの歴史と未来の可能性について鋭い示唆を投げかけた。
□鶴岡さんの受賞コメント□
思いがけず賞を賜りまして本当にありがとうございます。今後、さらに御賞を糧に精進していく所存でございます。
※正式な受賞の言葉や選評は「新潮」8月号(7月7日発売)誌上で発表いたします。
物語賞のページはこちら
これは先月復刊された『臨床家 河合隼雄』とともに、2009年に河合隼雄を追悼して刊行されたものです。
これは2009年に河合隼雄を追悼して、『思想家 河合隼雄』とともに刊行されたものです。
第2版が出た後、しばらく品切れとなっていましたが、
この度、河合隼雄生誕90年も記念して復刊されました。
第158回芥川賞が先日、発表になり
若竹千佐子さんの『おらおらでひとりいぐも』と石井遊佳さんの『百年泥』が同時受賞となりました。
若竹さんはたとえばこちらの記事のプロフィールにも河合隼雄を愛読書として
あげておられますが、河合隼雄の熱心な読者であられたようです。
この作品のテーマでもある「老い」は、河合隼雄もたびたび著作の中でとりあげてきたものです。
『「老いる」とはどういうことか』(講談社プラスアルファ文庫)
『こころと人生』(創元こころ文庫)
などは代表的なものでしょうか。
文春オンラインによるロングインタビュー
芥川賞受賞・若竹千佐子インタビュー「子どもよりもまず自分。経験を重ねてわかったこと」
では、作品に基づきつつ、老いや生き方、人生について若竹さんが語っています。
どのように人生の後半を生きていくのか、という課題はユングが考えていたことでもありました。
平均寿命が高くなり、高齢になっても全く年齢を感じさせない活躍をされる方が増えている現在、
この問いはますます大きく私たちの前に立ちはだかっているようにも思えます。
このインタビューの最後には
「人は自分のために生きるとき、いちばん力を出せる」という河合隼雄の言葉が引かれます。
若竹さんが自分の思いに正直に書かれた作品だからこそ、このような素晴らしいものになったのでしょうか。
若竹さんが河合隼雄の愛読者でいらしたことによって
このような素晴らしい作品の中に
河合隼雄の考えていたことのエッセンスが形を変えて
伝えられていっているのかもしれない・・・と僭越ながら期待してしまいました。
若竹千佐子さん、芥川賞受賞、本当におめでとうございます。
※特定非営利活動法人 文化創造 および それに付随する河合隼雄公式サイトはこちらのサイトに統合・移転いたしました。