当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。
当財団のロゴマークは、画家・装幀家・絵本作家の安野光雅氏に描いていただきました。
安野氏は生前の河合隼雄と交流が深く、多くの著書の装幀を手がけられています。
ロゴマークと河合隼雄について、週刊朝日2013年1月25日号の安野氏のエッセイ「逢えてよかった」で紹介されました。
第1回 西加奈子 『ふくわらい』 (2012年8月 朝日新聞出版)
第2回 角田光代 『私のなかの彼女』 (2013年11月 新潮社)
第3回 中島京子 『かたづの!』 (2014年8月 集英社)
第4回 いしいしんじ 『悪声』 (2015年6月 文藝春秋)
第5回 今村夏子 『あひる』 (2016年11月 書肆侃侃房)
第6回 松家仁之 『光の犬』 (2017年10月 新潮社)
第7回 三浦しをん 『ののはな通信』(2018年5月 KADOKAWA)
第8回 該当作品なし
第9回 寺地はるな 『水を縫う』(2020年5月 集英社)
第10回 いとうみく『あしたの幸福』(2021年2月 理論社)
それぞれの詳細は下記のボタン(1,2,3・・・)よりごらんいただけます
第1回 藤原辰史 『ナチスのキッチン 「食べること」の環境史』 (2012年5月 水声社)
第2回 与那原恵 『首里城への坂道:鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像』 (2013年7月 筑摩書房)
第3回 大澤真幸 『自由という牢獄 ―責任・公共性・資本主義 ―』(2015年2月 岩波書店)
第4回 武井弘一 『江戸日本の転換点-水田の激増は何をもたらしたか』(2015年4月 NHKブックス)
第5回 釈徹宗 『落語に花咲く仏教-宗教と芸能は共振する-』(2017年2月 朝日新聞出版)
第6回 鶴岡真弓 『ケルト再生の思想―ハロウィンからの生命循環』(2017年10月 筑摩書房)
第7回 『土 地球最後のナゾ─100億人を養う土壌を求めて』(2018年8月 光文社新書)
それぞれの詳細は下記のボタン(1,2,3・・・)よりごらんいただけます
来る5月24日、第5回河合隼雄物語賞・学芸賞の選考会が開催されます。
重要なお知らせとは、河合隼雄物語賞の選考委員についてです。
賞の創設以来、ご尽力いただいてきた宮部みゆきさんが退任され、
ノンフィクション作家の後藤正治さん、
作家で第3回河合隼雄物語賞の受賞者でもあられる中島京子さんを
新たにお迎えする運びとなりました。
後藤正治さんは素晴らしい作品を多数生み出しておられるノンフィクション作家で
これまでに
『空白の軌跡―心臓移植に賭けた男たちー』で潮ノンフィクション賞(1985年)、
『遠いリング』で講談社ノンフィクション賞(1990年)、
『リターンマッチ』で大宅壮一ノンフィクション賞(1995年)、
『清冽 詩人茨木のり子の肖像』で桑原武夫学芸賞(2011年)と
数々の賞を受賞されています。
医療、芸術、スポーツなど多彩な領域に独自の視点から切り込んだ作品は
物語を通じて現実と私たちの体験を橋渡ししてくれます。
また、文化庁長官時代に河合隼雄にインタビューされたこともあるそうです。
(詳しくはこちらの記事を参照)
中島京子さんは、『かたづの!』で第3回河合隼雄物語賞を受賞された作家さんですが
この作品は同年、第4回歴史時代作家クラブ作品賞・第28回柴田錬三郎賞も受賞されています。
それまでにも『小さいおうち』で第143回直木三十五賞(2010年)、
『妻が椎茸だったころ』で第42回泉鏡花文学賞(2014年)、
『長いお別れ』で第10回中央公論文芸賞・第5回日本医療小説大賞(2015年)を受賞されるなど
華々しい受賞歴をおもちです。
話題作も多いので、それほど本を読まないという方でも中島さんの作品は
ご存じの方が多いのではないでしょうか。
「文学賞」ではなく、「物語賞」となっているように、
河合隼雄物語賞は作品の「物語性」を大切にしています。
新たなお二人の選考委員のお力を得て、
現代における物語とはどのようなものなのか、それがもつ力と豊かさについて
授賞作を通じて発信していきたいと思っています。
最後になりましたが
宮部みゆきさんには、明晰な洞察、物語への深い理解を通して
河合隼雄物語賞の船出を支えていただきました。
この場を借りて改めて心より御礼を申し上げます。
それでは、来週の選考の結果をどうぞお楽しみに。
先日、新潮社より季刊誌「考える人」が紙媒体では2017年春号が最終号となることが発表されました。
年4回発行されていたこの雑誌は、出版不況とされる現在においても
紙で読むことを楽しみにされていた方がとても多かったのではないでしょうか。
充実した特集や連載は読み応えがあり、
美しい誌面を見ているだけでなんだかこころが豊かになるような気分さえ味わえました。
この雑誌から本になったものの中にもすぐれた作品がどれほどあったでしょうか。
河合隼雄財団が主催する 河合隼雄物語賞・河合隼雄学芸賞という2つの賞は
創設以来、この「考える人」夏号誌上で授賞作を発表してまいりましたが
それも昨年が最後ということになりました。
こちらが「考える人」最終号 「考える人」の15年 その一覧は圧巻です。
2008年2月号では「さようなら、こんにちは 河合隼雄さん」という追悼特集もくんでいただきました。
河合隼雄物語賞・学芸賞は今年、第5回を迎えます。
今回から 発表誌は 「新潮」 および 「webでも考える人」となります。
このことは、最終号の「編集部の手帖」でも触れていただきました。
(「編集部の手帖」はこちらからもお読みいただけます。)
河合隼雄物語賞・学芸賞は5月後半に選考会、7月に授賞式を行います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」の編集長であった河野通和さん、編集部の皆様に心よりの感謝をこめて
※特定非営利活動法人 文化創造 および それに付随する河合隼雄公式サイトはこちらのサイトに統合・移転いたしました。