先日、新潮社より季刊誌「考える人」が紙媒体では2017年春号が最終号となることが発表されました。
年4回発行されていたこの雑誌は、出版不況とされる現在においても
紙で読むことを楽しみにされていた方がとても多かったのではないでしょうか。
充実した特集や連載は読み応えがあり、
美しい誌面を見ているだけでなんだかこころが豊かになるような気分さえ味わえました。
この雑誌から本になったものの中にもすぐれた作品がどれほどあったでしょうか。
河合隼雄財団が主催する 河合隼雄物語賞・河合隼雄学芸賞という2つの賞は
創設以来、この「考える人」夏号誌上で授賞作を発表してまいりましたが
それも昨年が最後ということになりました。
こちらが「考える人」最終号 「考える人」の15年 その一覧は圧巻です。
2008年2月号では「さようなら、こんにちは 河合隼雄さん」という追悼特集もくんでいただきました。
河合隼雄物語賞・学芸賞は今年、第5回を迎えます。
今回から 発表誌は 「新潮」 および 「webでも考える人」となります。
このことは、最終号の「編集部の手帖」でも触れていただきました。
(「編集部の手帖」はこちらからもお読みいただけます。)
河合隼雄物語賞・学芸賞は5月後半に選考会、7月に授賞式を行います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」の編集長であった河野通和さん、編集部の皆様に心よりの感謝をこめて