第11回河合隼雄物語賞
〈選考委員〉岩宮恵子 小川洋子 後藤正治 (五十音順)
□授賞作□
『親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』
吉原 真里(よしはら・まり) (2022年10月31日刊行 アルテスパブリッシング)
□著者略歴□
1968年ニューヨーク生まれ。東京大学教養学部卒、米国ブラウン大学博士号取得。ハワイ大学アメリカ研究学部教授。専門はアメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、ジェンダー研究など。著書に『アメリカの大学院で成功する方法』『ドット・コム・ラヴァーズ──ネットで出会うアメリカの女と男』(以上中公新書)、『性愛英語の基礎知識』(新潮新書)、『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・ コンクール──市民が育む芸術イヴェント』『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?──人種・ジェンダー・文化資本』『親愛なるレニー──レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』(以上アルテスパブリッシング)、共編著に『現代アメリカのキーワード』(中公新書)、共著に『私たちが声を上げるとき──アメリカを変えた10の問い』(共著、集英社新書)、そのほか英文著書多数。
著者ウェブサイト:吉原真里ウェブサイトhttps://www.mariyoshihara.com/
□授賞理由□
バーンスタインと二人の日本人の人生が交差していく様を、手紙を通して描き出したノンフィクション。
人生とは物語だと気付かせてくれる。
□受賞のことば□
言葉の力、芸術の力、愛の力を伝える本が、現在の社会においてこのように評価されることの意義を深く感じている。
※正式な受賞の言葉や選評は「新潮」8月号(7月7日発売)誌上で発表いたします。
学芸賞のページはこちら