第8回 河合隼雄学芸賞
〈選考委員〉岩宮恵子 中沢新一 山極寿一 鷲田清一(五十音順)
□授賞作□
『チョンキンマンションのボスは知っているーアングラ経済の人類学』
2019年7月30日刊行 春秋社
小川さやか(おがわ さやか)
□著者略歴□
1978年愛知県尾張旭市出身。専門は文化人類学、アフリカ研究。
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程指導認定退学。博士(地域研究)。日本学術振興会特別研究員、国立民族学博物館研究戦略センター機関研究員、同センター助教、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授を経て、現在、同研究科教授。著書に、『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社)、『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社)、『「その日暮らし」の人類学』(光文社新書)がある。
□授賞理由□
香港社会のニッチに生きるタンザニア人社会に裸一貫で潜入し、そのクールで愛に溢れたネットワークを描き出し、コロナ以後の人々の生き方に示唆を与える。
□受賞のことば□
この度は、大変栄誉ある賞をいただき、本当にありがとうございます。
受賞を励みに、これからも調査・研究に邁進したいと思います。
まずは、チョンキンマンションのボスと喜びを分かち合いたいという風に
考えております。
※正式な受賞の言葉や選評は「新潮」8月号(7月7日発売)誌上で発表いたしました。