一般社団法人 河合隼雄財団 | KAWAI HAYAO FOUNDATION

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河合隼雄 その人と仕事

プロフィール

1928年兵庫県篠山市生まれ。臨床心理学者。京都大学名誉教授。京都大学教育学博士。2002年2月から2007年1月まで文化庁長官(民間人からの文化庁長官就任は17年ぶり3人目)を務めた。

1952年京都大学理学部卒業後、アメリカ留学を経て、スイスユング研究所で日本人として初めて、ユング派分析家の資格を取得。その後、国際箱庭学会や日本臨床心理士会の設立等、国内外におけるユング分析心理学の理解と実践に貢献。

1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞受賞。その他『中空構造日本の深層』、『とりかへばや 男と女』、『ナバホへの旅 たましいの風景』、『神話と日本人の心』、『ケルト巡り』、『大人の友情』、遺作『泣き虫ハァちゃん』など著作や論文は多数ある。

故小渕首相の私的諮問機関「21世紀日本の構想」懇談会座長、教育改革国民会議委員、文部科学省顧問をつとめるなど、日本の政治、教育に幅広く貢献している。

1995年紫綬褒章受章、1996年日本放送協会放送文化賞、1998年朝日賞を受賞。2000年文化功労者顕彰。2006年8月に脳梗塞で倒れ、2007年7月19日逝去。

河合隼雄は、自身の専門であった臨床心理学にとどまらず、日本文学をはじめ、児童文学、絵本、神話、昔話などの研究、また音楽や楽劇についての考察を深めるなど、常に文化全般にわたる探求心を絶やさず、文化庁長官としての活躍を最後に79年の精力的な歳月を生き抜きました。その人生は、文化を創造し、心を豊かにすることを目指すものでありました。

故人となった今では、多くの著作を通して機軸をたどり、その片鱗に接することはできますが、「河合隼雄 その人と仕事」プロジェクトでは、生前、故人との交流を深められた各分野の方々の目と記憶を通した「河合隼雄」を講演・執筆などの形で語っていただいています。生前、多くの方と交流があった河合隼雄と、新たな通路から出会える場となればと願っております。